セメス家、F.X.ピヒラー家、テメント家のワイン造りのエキスパートたちは、「アラホンT.FX.T」というビジョンのもと、互いのノウハウや経験を生かしながら上質のオーストリア赤ワインを造り上げました。そしてブラウフレンキッシュの産地を代表する国際レベルの品質を誇る高級赤ワインの生産量を増やし、競争力をつけることができました。
ワイナリーのあるホリチョンは何世紀も前から伝統的な赤ワインの産地として知られています。1540年頃には「アラホン(古スラブ・スロべニア語で「オークのそばにある」の意)」と呼ばれていました。土壌は粘土や砂を含み、ところどころに「ライタカルク」と呼ばれるこの地方特有の石灰砂岩から生まれた石灰華段丘が見られます。
土壌の貯水性が高いほか、近くのノイジードラー湖から暖気の影響を受けるなど、まさにブラウフレンキッシュの栽培条件が整った理想的な土地です。「ブラウフレンキッシュの里」と呼ばれるホリチョンは、東ヨーロッパの大陸性気候の影響を最も受けやすい地域です。 北部・南部・西部に連なる小高い丘に囲まれ、ハンガリー平原に開けた地勢が、ブラウフレンキッシュの栽培に理想的な気候条件をもたらしています。年間の晴天日は最低300日降水量はわずか600ミリ程度と、ぶどうやワインの品質を保証するすばらしい気候条件です。